「為当の家/豊川」では既設床の上から新設フローリングを貼ります。
そういった場合に問題になってくるのが、1階床の断熱補強がしにくいことです。
床をめくっての施工の場合と比べ、床下にもぐっての作業は手間も時間もコストもかかります。
そこで、既設床と新設床との間にアルミシートを挟み込むことに。
断熱性能は築年数によって大きく異なります。
昭和55年 公庫物件が等級2相当
平成 4年 公庫物件(旧省エネルギー住宅一般型も含みます)が等級3相当
平成11年 フラット35 省エネルギー性が等級4相当
平成21年 トップランナー基準が等級4相当
等級の数字が大きいほど断熱性能が優れており、床下の断熱材の必要厚みを比べると、
等級2と3では20㎜のところ、等級4では70㎜となっています。
(一般的なスタイロフォームなど、押出法ポリスチレンフォーム保温材3種で
詳細な計算をしない場合)
このあたりでは床下断熱材の厚みは35㎜で施工されているところが多いのですが、
それでも等級4の半分の厚みです。
部屋の中の温熱環境は開口部の断熱性や日当たりなども関係してきますが、
平成11年よりも前の建物では、断熱材の補強も重要ですね。
2013.3.27 ディクタ建築事務所 栗山祐子