障子には表と裏があります。
組子が見えるほうが「表」、見えないほうが「裏」です。
こちらが表
こちらが裏
表と裏で表情が違いますね。
畳の部屋から見える側を表とするのが一般的ですが、「為当の家/豊川」では
リビングからの見え方を優先しリビング側を表としてます。
間仕切りとしての障子は、襖や引戸とは違い 柔らかい光をもたらしてくれます。
障子を閉めた時、視線は障子でストップするのですがその向こう側の光が感じられるため、
独特の広がり感が生まれると考えています。
また、両面とも表の両面組子障子もありますが、日常的に開閉しない箇所や、家族しか使わない、
もしくは気心知れている人しか使わないのであれば、裏面であっても良いと思います。
2013.05.15 ディクタ建築事務所 栗山祐子