独立してちょうど27年が経ちました。今日から28年目になります。
5年前、コロナ禍に入る直前のブログで、「30年後のことなんてわからないけれど、一つひとつ丁寧に仕事をするしかないよね」と、牧歌的に書いていました。
しかし、その後の5年間で世の中は目まぐるしく変わり、まさに隔世の感があります。
そのブログを書いていた5年前は、消費税が10%に引き上げられて2年が経過し、駆け込み需要後の冷え込みも落ち着き、
そろそろお客様が戻ってくるのではないかと感じていた時期でした。
しかし、その後コロナ禍となり、コロナ禍がようやく落ち着いてお客様が動き始めたタイミングで、ウッドショック、さらにはロシアのウクライナ侵攻による物価高騰が重なりました。
とりわけ建設費の高騰は、日用品の値上がりとは異なり、一度に大きな金額がかかるものであり、住宅購入は「生涯最大の買い物」とも言われるだけに、その影響は深刻です。
結果として、家づくりを始める決断が難しくなり、住宅業界全体が大きな打撃を受けています。ビルダーや設計事務所も手探りの状態が続いています。
そうした状況の中、昨年6月には、師匠である出江寛先生が逝去されました。
これを機に、これまでのことを振り返ったり、これからのことを考えたりと、多くの思索を巡らせた一年となりました。
とはいえ、どれだけ考えても答えが出るものではなく、結局のところ「一つひとつ丁寧に仕事をするしかない」という結論に至ります。
28年目のディクタを、どうぞよろしくお願いいたします。
関連記事 30年前のこと。これからのこと。(2020-01-05)
関連記事 住宅建設費が1.4倍に。フラット35利用者調査から読み解く、注文住宅の現状 (2024.08.09)