廊下やホールは移動のためには必要ですが、そのためだけに計画するととてももったいない空間になります。
移動空間も有効に利用したいものです。
こちらは本棚の後ろ側が階段です。
写真右手側の特別に広さを確保していない半畳ほどの階段上がりきりのスペースは、2階ホールとも、廊下とも、リビングの一部とも取れます。
階段スペースを壁などで仕切る場合と比べると拡がり感の差は一目瞭然です。
こちらでは、2階ホールを思い切って拡げてピアノスペースとしています。
日常の通路にピアノを置くことでピアノに触れる機会も自然と増えそうです。
時にはソファでゆったりくつろいで、家族の奏でるピアノの音色に耳を傾ける、そんな素敵なスペースです。
こちらは、2階ホールを少しだけ広げて読書スペースとしています。
2階ホールは家族の中でパブリックなスペース。
書斎で仕事をしている時の息抜きや、子供部屋で過ごすお子様の気分転換など、気が向いた時に誰でも自由につかえる楽しいスペースです。
2階ホールに通路以外の意味合いを重ねると、暮らしに楽しさやゆとりが生まれるきっかけになると考えています。
2021.04.30 栗山祐子