プランの打合せで、お客様から階段周りについてご要望いただくことがあります。
平面的に2段目以上の段に2階が重なるときに注意が必要です。
「野依の家」では2階フロアが3段目まで重なる計画で、1階の天井高さを工夫しなければ踏面直上で1,896mmとなります。
踏面直上1,900mmという寸法は、一般的な背丈の男性なら通ることの出来る寸法ですが、
2階から下りくるとき目前に壁が迫って頭をすくめる寸法です。
2,000mmは確保したいところで、野依の家では段差をつけて圧迫感を解消しました。
階段下を収納に利用する場合は、高さに制約のある旨お伝えすれば事足りるのですが、
人が入って利用したいとなると高さの検討が必要です。
「東郷の家」では階段下にトイレを配し空間を有効利用しています。
基本的に便座直上は座って使いますから、トイレの天井高さは便座鼻先で検討します。
「東郷の家」では1,900mm確保されていれば概ね大丈夫でしょうとのことで、各部詳細を詰めていきました。
他のお宅で、この便座先天井までの寸法が1,925mmということがありました。
背の高いお客様でしたので、普段は短髪の髪が伸びた時は天井に髪があたってワサワサするかもねーということで、
奥の壁をふかして収納とし、髪が伸びても当たらない位置に便座をレイアウトしました。
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