前回の続きで、「千郷の家」2階のご紹介です。
2階は萩森建設さんが超お値打ちに仕入れてくれたウォールナットのフローリングを使わせてもらいました。
書斎
本棚はレドシダーで少し厚みを持たせています。重厚感のある本を置くとバランスが取れるはず。
棚下照明はディスプレイタイプのものを本棚を切り込んで埋め込んでいます。
正面の小窓は木製サッシと真鍮のクレセントで感じよく。
写真に写っていませんが、デスクの下は起間の家のお客様に教えていただいた配線ピットを備えています。
部屋を小分けにしてないので、実際の面積以上に広く感じます。
収容力タップリの本棚。窓にはisucoのForesを付ける予定です。
階段を中心にぐるりと回れる間取りです。小さな扉は冷房の冷気止め。
道路側の窓は高めに設けて、カーテンやブラインドなしでも大丈夫な設計です。
和室の収納は足元を浮かせて広がりを感じられる空間に。
収容力を少し我慢していただくかわりに、それ以上の空間性を手に入れることが出来ました。
見学会のお越しのお客様とお話してると 「こんなことが出来るんですか!」と驚きになられたり、
お客様のためだけに考えた設計・組み合わせに「(設計事務所に依頼したいと思ったのは)こういうことなんです!」
と教えていただいたりしました。
私たち設計事務所の手掛ける家は、基本的に何でも出来てしまいます。
その設計するものについてそれぞれに「良い・悪い・高い・安い」がありまして、お客様の好みや価値観により選ばれるものが変ります。
それを探って形にすることが設計事務所の役割なんですね。
2016.11.14 原田久