二世帯住宅のこちらのキッチンは、加熱側とシンク側とに分かれているⅡ型キッチンです。
Ⅱ型キッチンは一人で料理する時にも移動が少なく収納量・作業スペースも多いといったメリットがあります。
洗った食材など濡れたものの加熱側への移動時に水が落ちすいので、水受けとしてボウルやトレーなどを用いるか、水に強い床材にするといった工夫が要ります。
無垢フローリングの床ならウレタン塗装を施せば水が染み込みにくいです。
数人で利用するシーンに合わせつつ一人での利用時にも使いにくくならないよう 人が立つスペースを一般的なキッチン計画より広めの1.2m程度としています。
木造住宅の基本単位 尺モジュールでキリ良く確保するとキッチン全体の奥行きが2.73mとなります。
少し広すぎますので、ダイニング側からキッチンへ壁厚を付加して壁厚利用のマガジンラックに。
パントリーにはキッチンからと玄関側からアクセスできる計画で行き止まりがありません。
毎日の食事の準備やかや付けがスムーズに、出来れば楽しくなる計画としたいものです。
2021.12.24 栗山祐子