昨年夏竣工の「王ヶ崎の家」の一年点検に行ってきました。
工事監理報告に伺って以来1年ぶりの訪問です。外壁に張られたレッドシダーもクライアント好みのシルバーグレーに変わりつつあります。
コーナーの取り合いは目空きを覚悟してました。その程度によっては板金で抑えることも考えてましたが竣工時の状態をキープしています。
建物の内と外を一通り点検。クロスの浮き1か所、建具の調整3か所の指摘でとても良好な状態でした。
点検しながら住み心地や使い勝手をお聞きするのが私の楽しみのひとつです。
小さなお子さんのいるお宅ですが、とてもきれいに暮らしていらっしゃいます。
ほぼ間接照明だけで生活しているそうで、毎日調光して雰囲気を楽しんでいるそうです。
「これは良いことを聞いた!次からはダウンライトなくしちゃおう!」と思ったのですが、読書するときはダウンライトが必要とのこと。
寝室は間接照明しか使わないそうでダウンライトは不要だったかもしれません。
さりげなく置かれた家電がかっこいいですね。ブラックチェリーのダイニングテーブルが素敵でした。
キッチンと背面収納はとても使いやすいとのこと。隙間利用の可動ラックはご主人様の手作り。
イロハモミジが植えられた坪庭や壁にピッタリサイズの本棚もご主人様の作。楽しみながら暮らしている様が伺えます。
ご主人様の書斎&作業スペース。目線の高さの段差により、リビングとつながりながらも籠り感のある居心地の良い空間です。
既存利用のテーブルも階段のアンデスケヤキに色合わせして塗装されたそうです。
2階のアカシアフローリングはわずか1年の経年変色で落ち着きが出てまいりました。竣工時とは受ける印象が違います。
雑談も終わってその帰り際「原田さん、見てください!」と見せていただいた柱の印。
「1年でこんなに大きくなったんですよ!」
この柱はお子さんの成長の記録として設計当初からのご要望だったことを思い出します。
家づくりが始まったころからの家族への想い。お子様たちの成長の記録が刻まれていく様を拝見できたことがたまらなく嬉しいです。
2021.11.24 原田久