バックヤードが美しい暮らしを支える

2021-11-05 · 家づくり考・建築メモ

こちらは高低差1mの敷地の形状を解消する、天井高さのある玄関ホールです。

背の高い壁は照明の反射板にもなり、高い位置から間接照明の光が柔らかく降り注ぎます。
シューズボックスは高さを抑えて空間の重心を低くし、落ち着いた雰囲気に。
奥様セレクトのアルヴァ・アアルトのビーハイヴのペンダント照明が主役の美しい玄関です。

玄関ホールに隣接して土間収納があります。
土間収納は外部からも出入りできますので、駐車場→土間収納で靴を脱ぐ→キッチンへ直行と、食材のお買い物時の動線は短く効率的です。

収納棚の最上部と2階の床との高さを揃えて、洗濯物の室内干し空間としても利用します。
物干しパイプが床から外れた位置にありますが、普通に手を伸ばしてハンガーを掛けられる距離ですので使い勝手も問題ありません。

特にお子様が小さいときには、ベビーカーや三輪車、外遊びの道具の収納場所は確保しておきたいものです。
少し大きくなってからでも部活や習い事のスポーツ用具、庭の手入れの道具、洗車グッズ、非常持ち出し袋など土間に置きたいものは多いです。

食事と洗濯と収納と。こちらの土間収納は、毎日の家事を支える空間でもあります。

バックヤードをしっかり計画することで、リビングやダイニング空間を含めた住まい全体を整えやすくなり、気持ちの良い暮らしを支えます。


2021.11.05 栗山祐子

 

  この記事で紹介したお家は  


 高師本郷の家(豊橋市) https://www.dikta.jp/work-detail.html?id=76

豊橋、豊川、蒲郡、岡崎、豊田、設計事務所と創る注文住宅|有限会社 ディクタ建築事務所

有限会社 ディクタ建築事務所 / Dikta architects office

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