コロナの状況が少し落ち着きましたので、1年半前に竣工した「赤坂台の家」の一年点検に行ってきました。
クライアント様とお父様で作った薪小屋。クライアント様指定のトーンヴェルクの薪ストーブは燃焼効率が良いため、これで一冬分はあるそうです。
一年点検は建物の内部外回りを一通り点検していきます。
大きな吹抜があることからクロスの割れやゆがみを想像してましたが、予想に反して一切なし。
建具の狂いもなく建物本体はとても良好な状態でしたが、庭の樹木が3本枯れてしまっていたので、そのメンテナンスを指示。
ドロドロの赤土と粘土層でしたので、植栽するには土質が悪かったのかなと。
並行して、住み心地や使い勝手を聞きながら点検を行います。
キッチンは整理が行き届いてきれいにお使いいただいてます。さりげなく置かれた鍋や調味料がかっこいいですね。
キッチンはとても使いやすいそうです。
寒い日でしたが、土間は素足で乗っても冷たさを感じません。冬は日光が差し込む蓄熱するので温かいそうです、
土間の大谷石は、「ミソ」と呼ばれる黒色の斑点がポロポロとれてしまうので、撥水材でコーティングしたそうです。
冬は、木製の引込み戸の隙間からの冷気が気になるそうです。すき間テープで十分対応可能とのことでした。
すき間については、木製引き違い戸の宿命ですので、そのあたりのことは折り込み済みの上で採用しています。
書斎兼図書室は落ち着きのある集中できる環境です。正面のFIX窓が屋外の景色を切り取ります。
本棚におさまった本を眺めるのが楽しいです。一年点検の楽しみのひとつです。
図書室一角にベンチコーナー
そこから眺める景色。防草シートを張ってクラピアをポット苗を植えられたそうです。もとが畑でしたのでよく育ってます。
この住まいは水蓄熱システムのアクアレイヤーを採用しています。1年半過ごした感想は興味深いところです。
夏は2階のエアコン1台で十分。床下エアコンは冬場のみの稼働で心地良い床暖房に。
室内温度は1年を通じて約20度で安定。とても過ごしやすいそうです。
浴室は大和重工の五右衛門風呂 を採用。デザイン的な面白さから提案しました。
実際の所どうなのかはとても気になるところでしたが、とても満足いただいてるそうです。
お子さんが小さなことから使い方など少し心配しながら提案しましたが、まったく問題ないとのことです。