こちら、奥の寝室・手前の子供部屋・トイレにそれぞれ異なるアクセントクロスを用いています。
アクセントクロスを選ぶときの注意点は、大きくは2点です。
◇グレーが混ざった色目に。
日本の風土は高温多湿なので、時間の経過と共に真っ白なものが真っ白のままではなくなり くすんでいくのが自然です。
鮮やかすぎるアクセントクロスは新築時にも住空間に馴染みにくいため、どの色目を選ぶ時にもグレーが混ざったものとするとしっくりきます。
◇ぼんやりしないように、差をつける。
例えば、生成りクロスの室に、薄いグレーカラーのアクセントとなると、場合によっては馴染んでしまうこともあります。
少し大胆に差をつけるくらいで丁度良いです。
同じ色でも面積の大小によって視覚的に見え方が変わり、小さなサンプルで見て良いと感じたものを大きな壁に施すと薄く見えてしまいます。
選ぶときにはこの面積効果の特性を頭の片隅に置いて、いいなと思った色よりワンランク濃い、鮮やかな色を選ぶと狙った色に見えます。
カーテンや家具等との色のバランスもありますので、空間全体の仕上がりをイメージしての色選びが大切です。
アクセントクロスと同系色のファブリックで濃淡をつけるかナチュラルな家具とすると、アクセントクロスが活きる空間になりやすいです。
クロスは飽きたら張り替えるとの考えもありますが、暮らしながらの工事となりますので「DIYが趣味」という方以外でしたら飽きの来ない色目、デザインのものをお勧めします。
2021.10.01 栗山祐子