敷地を読む

2021-06-25 · 家づくり考・建築メモ

住まいづくりで、最も重要なのは敷地の読みかたと言ってもいいです。


敷地にはそれぞれに個性があります。

接道ひとつとっても、長さや広さ、勾配はまちまちですし、交通量もさまざまです。

お隣さんの窓の位置や、高低差、敷地に対しての陽の入り方やまわり方、風の抜け方、夜の街灯の様子などなど。

その敷地単体のみでなく、周辺を含めて小高い丘か、平野部かといったことや、音やにおい、目に入る遠くの景色も大事な情報です。

敷地状況に逆らわない排水計画や、アプローチ計画、建物配置で、暮らしやすさも住み心地の良さも大きく変わってきます。

南だからと庭に続くリビングに大きな開口を設けたとしても、通行人の視線が気になりカーテンを閉めっぱなし、
なんてことにならないように。

時間や季節によって変わる表情をどれだけ読み取れるか。

そのうえに、暮らす人のご要望、時間的な変化を載せて計画を進めます。



2021.06.25 栗山祐子

「赤坂台の家(豊川市)」竣工写真と作品の紹介をしています。
https://www.dikta.jp/work-detail.html?id=80



 

 

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