2階に浴室を計画したこちらの洗面脱衣室。写真の右手に浴室があります。
2階に浴室を計画すると、浴室・洗面室・脱衣室とが1階にない分、1階のリビングなどのスペースを広く確保しやすいことと、
洗濯動線が2階で完結するので、部屋干しやたたむ前の洗濯物などが1階に現れず すっきりした空間になりやすいことがメリットです。
洗面脱衣室前にバルコニーを設けることで、脱衣→洗濯→洗濯干し→取り込み→たたむ といった洗濯動線がスムーズになります。
水分を含んで重くなった洗濯物を持って階段を上ることなく、移動距離が短いので負担がかなり減ります。
乾いたタオルなどは洗面室の棚に、たたんだ洗濯物はそのまま寝室のクローゼットへ。
バルコニーに奥行を持たせ、2面を壁とすることで、多少の雨なら降りこみにくく
「午後から曇り、所により一時雨」などの予報の時にも、洗濯物を干して、朝から雨を気にせず出かけられます。
一方、デメリットとしては、入浴時の音が下階に伝わることが挙げられます。
これは浴室下に部屋を設けないことで解消されます。こちらではトイレと廊下と屋外エコキュート置き場になっています。
小さなお子様がいらっしゃるなど外遊びが多くて帰宅後には浴室へ直行したい、
大人でも、帰宅後まず入浴してその後着替えてくつろぐといった生活スタイルの方には1階浴室のほうが良いです。
遠い将来に於いて、1階だけで生活を完結する間取りにリフォームするには大掛かりな工事になりがちです。
1階浴室にリフォームする時に最小限の工事で済むように構造設計を含めて計画する必要があります。
漏水の心配は1階でも2階でも同じですし、広いリビングをご希望であれば、2階浴室はおすすめです。
2021.04.02 栗山祐子