2階建て以上の建物で、柱などで支えられた1階の外部空間をピロティと呼びます。
こちらは、ピロティのある SE構法で大スパンと構造の安全性を両立させた木造3階建て住宅です。
ピロティを玄関アプローチと駐車場として利用することで、雨の日でも濡れずに車の昇降ができます。
ここで、アプローチのデザインを疎かにしてしまうと、玄関が「駐車場の奥にある出入口」になってしまいかねません。
道路から玄関扉までを飛び石と那智黒石とで繋いで、視覚的にも人の流れを示します。
コンクリートの舗装だけより「いらっしゃい感」「おかえりなさい感」が感じられます。
出かけるときにもちょっと愉し気に。
少しの心配りで、より快適な日々が生まれるものと考えています。
2021.03.19 栗山祐子