こちらは、二世帯住宅のダイニングキッチンです。
持ち込むテーブルが決まっていましたので、右手側のニッチのある壁の幅はテーブルの幅に揃えています。見た目にもすっきりしますし、壁がテーブルより飛び出ている状態と比べて動線に引っかかりがなく動きがスムーズになります。
エアコンから決まるエアコンルーバー部分の幅と、その下の扉の幅を揃えて、ガタガタしたラインが目に触れないようにしています。この扉を開けるとトースターや電子レンジ、炊飯器といった家電棚が現れます。
普段は扉を開けておき、来客時には目隠しとして扉を写真のように閉めるといった使い方ですので、扉を開けた状態のほうが日常です。なので、開けた扉が壁厚にぴったり納まるように壁表面のラインと扉表面のラインを揃えて扉というより壁の一部として捉えています。
ラインを揃えると見た目がシンプルになるのはもちろんのこと、使い勝手のノイズも除去されます。
2021.02.05 栗山祐子