玄関はそのお住まいの顔とも言われます。
特別に飾るスペースと意識しなくとも、シューズボックスの上に季節の小物やお花を置いているという方も多いのではないでしょうか。
こちらの玄関では、靴を履くときにラクなように設けた腰掛ベンチを延長させて、ラフな感じの玄関床の間としています。
何も飾っていない時には正面の障子や間接照明からの光がアイポイントとなり、飾らなくても自然です。
出来るだけラインを減らしてすっきりさせたいので、障子の周りは四方枠ではなくクロス巻きとし、腰掛上にあるコンセントは目立ちにくいように家具用としています。
照明は器具の見えない間接照明とすることで天井面には何も現れずすっきりしています。
何かを飾ればそれがより引き立つように。
建物側は、少し控えめなくらいが丁度良いと考えています。
2020.12.25 栗山祐子