南向きリビングに窓を設けたいけれど、庭の向こうに見える景色は隣地のお宅が迫っている。
そんな敷地は多いものです。
目隠しのために塀やフェンスなどを設けると、視線を遮ることができる反面、陽の光も素直に届かなくなってしまいます。
そこで、視線を絞るために敢えて低い窓を計画しました。
ヒメシャラを中心とした控えめな庭がアイポイントとなって自然と視線が集まります。
同時に周囲の景色はさほど気にならなくなります。
庭は欲しいけれど広すぎると手入れが心配、共働きで庭の手入れまでなかなか手が回らないといった場合にも、このように植物の範囲を絞ると美しい状態を維持しやすいです。
お住まいになってからも素敵な状態を維持しやすいことも心地良さには大切だと考えています。
2020.12.11 栗山祐子