ご要望の多い対面キッチン。
キッチン本体高さやどのくらい手元を隠したいかによりますが、1.0mから1.1m程の高さで腰壁が現れることが多いです。
腰壁のキッチン側にコンセントを仕込めることと、ダイニング側から水栓が程よく隠れることから、キッチンカウンター+20㎝程を一つの目安としています。
この腰壁を少し工夫すると、ちょっと使いやすい場所になります。
腰壁がリビングに面しているこちらにはニッチを設けました。
小物を飾ってもいいですし、リモコンや携帯のちょい置き場として利用しても便利です。
腰壁がダイニングに面しているこちらは家具収納としました。
お子様がダイニングでも勉強する機会がありますので、本棚と収納とを兼ねています。
お子様の勉強に限らず、ダイニングは書き物スペースや郵便物に目を通す場所になりがちです。
そうすると、筆記具や、ハサミといった文房具、切手など細々したモノの指定席が近くに欲しくなります。
卓上でしか使わない調味料や食事の際に服用する医薬品がある場合にも扉で隠せる収納があるとすっきり快適に暮らせます。
こちらもダイニングに面するキッチンです。
腰壁高さは窓下の高さと合わせてすっきりさせ、オープン棚はカウンター高さに合わせています。
籠などを用いて見せる収納としても利用できますし、本好きさんなら本をずらりと並べてブックカフェ風にもできます。
ダイニング収納もリビング収納と同等に大切にすることで、より暮らしやすくなると考えています。
2020.12.04 栗山祐子