老津の家に階段がつきました。
階段の蹴込板(縦の板)がないことで階段空間を上下に分断せず、視覚的な奥行きも感じられるこちらの階段は、
クライアントさまからのご要望で力桁階段です。
真ん中の桁一本で支えられているこちらの階段、安定を求めるほど材が大きくなります。
視覚的に、力強さは出したいけれど重くなりすぎるのは避けたいと考えていました。
大工さんや監督さんからもアイデアをいただいて、力桁と踏み板との取り合い部分をスチールで補強することで、
昇降の安定を図りつつ、視線は奥まで抜けやすい形状にまとまりました。
まだ、仮止めの状態ですが上り下りすると、考えていた以上に安定していました。
クリスマスも過ぎ今年もあと少しです。年明けも工事が続きます。
2012.12.26 ディクタ建築事務所 栗山祐子