「王ヶ崎の家/豊橋」建具枠と天井と

2020-06-04 · 【豊橋・王ヶ崎の家】

「王ヶ崎の家/豊橋」の和室には高さを抑えた天井があり、材はレッドシダーです。
和室の天井がリビング側まで伸びて、リビング側からは下がり天井になっています。
和室天井
空間を出来るだけ連続させたいので、和室とリビングとの間の建具は天井までとし垂れ壁をなくして、鴨居も天井材に合わせレッドシダーとして目立ちにくくしています。

天井を美しくしたいことから、鴨居のレールは無しで溝のみとしています。
下がり天井
天井で吊らない建具は床で支えます。床には敷居が表れますが、フローリングと畳との見切りにもなりますので、床側の敷居はデザイン的にもあったほうがしっくりきます。木目と色目がこのお宅にバッチリで、この材を使わせていただくことになりました。(話それますが手前の飾り柱は、萩森さんの倉庫に長年眠っていた「ブビンガ」です。)

2室間を仕切る
こちらの写真はプライベートな2室間を仕切る引き戸部分。垂れ壁がある一般的なもので、中央部の建具上にレールがあるのが確認していただけるかと思います。天井の連続性を求めていないので、これはこれで正解です。

どのように使いたいかだけではなく、どのように見せたいかをよく考え、どうかたちにするか。
小さなことの積み重ねで良い家が出来上がっていきます。


2020.06.04 栗山祐子

「王ヶ崎の家(豊橋市)」竣工写真と作品の紹介をしています。
https://www.dikta.jp/work-detail.html?id=79



 

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