中編からの続き です。
キッチンの奥(西側)のエリアは、室内干し-洗濯-洗面-脱衣-浴室の連なるゾーン。家事関連の動線をまとめています。
このスペースにマキタの掃除機を置きます。吊り下げるためのバーと充電用コンセントと棚を用意。
洗濯物は除湿器で乾燥します。連続排水用に開口を設置。
ここにホースを通して隣の洗濯パンに排水します。
洗面室→脱衣室→浴室
造り付けの収納家具。タオルや下着類を収納します。
引手は堀商店の金物引手。開き戸よりワンサイズ大きなものを選んでいます。
浴室の外はインナーテラス。目隠しルーバーで囲まれたプライベート空間です。
浴槽は 大和重工の五右衛門風呂 。お湯はまろやかで湯冷めしにくいとのことです。
2階はすべて子供部屋です。
将来間仕切りして使います。
フリースペース
窓締めはBEST社の真鍮製金物
「赤坂台の家」は床下に水蓄熱システム(アクアレイヤー)を採用しています。
床を支える根太の間に水袋を設置。
その水袋(アクアレイヤー)をエアコンで夏は冷房、冬は暖房で蓄熱します。(写真はルームエアコンを大工造作で囲ったものです。)
要所に吹き出し口を設け空気を循環。
土間側の目立たない所にも吹き出し口を設置。外側断熱材で覆われた土間コンクリートは蓄熱層の一翼を担います。
アクアレイヤーの採用については地震時の構造的検討が必要です。今回は大きな吹抜を有する建物のため構造計画に苦心しました。
工事の面でも、中に水が入っているので細心の注意が必要です。釘を打ち抜かないように、埃や端材で傷つけないようにと、大工さんは大変そうでした。
夜景。ルーバーからの零れる灯りが美しいです。
BBQ用のライトが欲しいということで、なるべく目立たない所として垂木と建具の間の奥まった壁にスポットライトを設けました。
引っ越しが終わりこの家で始まった新しい暮らしが始まりました。少しずつ慣れていってる段階ですが、快適に暮らしていらっしゃるとのこと。
いつまでも、この家での暮らしを愉しんでいただけることを願っております。