「王ヶ崎の家/豊橋」では部屋の形が見えてきましたので、クロスを選んでいます。
先にイメージをお聞きして、いくつかのメーカーのカタログから候補のサンプルをご用意。
並べてみると「グレー」の中にも、黄色交じりのものや青色交じりものがあるのがよく分かります。
カタログにも実物が貼ってありますが、大きさが違うと受ける印象が異なってきます。
ベースとなるシンプルな白に近いクロスを選ぶ時、カタログでは凹凸や表情の違いに目が行きがちですが、
実際に施工してみますと 気になる程には違いが目立たないこともありますし、色味の違いのほうが影響が大きいです。
面積効果で、面積の大きなものほど明度も彩度も高く見えますので、「このくらいでいいかな」と感じる色より、
明度・彩度の低い色を選ぶのがセオリーです。
一方で、暗い色のクロスはより暗く見えますので、求めているイメージよりも明るめの色を選ぶことになります。
白に近いクロスは、サンプルを壁に貼って、より明るく より鮮やかになるイメージで、
グレーのクロスでは、サンプル毎に明るさののプラスマイナスが異なりますのでそれぞれイメージを膨らませます。
外部からの光のまわり方や照明の色味が加わることも考慮して決めていきます。
難しいですが、しっくりくるまで悩むとお気に入りポイントのひとつになると考えています。
2020.04.23 栗山祐子