「赤坂台の家」のお客様と、アプローチの階段と内部の沓脱石を選びに石屋さんの展示スペースに行ってきました。
場内には多くの石がストックされていています。
ストックの中に「中世古の家・三方原の家」の花壇に使った上海レンガもありました。
これらの実物をご覧いただき、購入する石を探します。
これだけ多くの石がありながら、大きさ・形状・色目・質感がイメージとピッタリというものが見つからないのが自然石の難しいところ。
伊藤庭園さんから「奥の方に面白いものが数枚あるけど見た?」との事前情報があり、その面白い石がコチラ↓
山積の石の間に隠れていたのは、ベトナム産の玄武石(に近い石)。黒色で格好良い石です。
お客様もひと目で気に入っていただきアプローチ階段の石はこれで決定。
もとのイメージは手前の白御影ですが、イメージを超えたものを手に入れることが出来ました。
続いて内部の土間から和室と居間に上がる沓脱石を探します。
ある程度の厚みが必要なことから数が限られてしまい、イメージに近いものはありません。
そこで、使い方に工夫することで、選択の幅を広げます。
例えば、六方石を二枚並べるとか
このような面白い表情の石をカットしてモルタルで固めて使うとか様々なアイデアの中から選んだのは↓
こちらの白御影石です。
厚みが足りませんが、3㎝ほど浮かせて影を見せることで寸法を調整することにしました。
表面はおとなしいので裏面を上にして使います。コーナーも少し叩いて角を削り柔らかい印象にする予定です。
石が決定したことを受けて、「赤坂台の家」は、いよいよラストスパートです!
2020.03.14 原田久