「赤坂台の家/豊川」は外構工事が進んでいます。
道路に沿って設けるコンクリート塀は、鉄筋が組み終えられ、型枠工事に入っています。
コンクリート打放しの塀には杉の木目が浮かび上がる予定です。
広島の平和記念資料館ようなきちんとした感じよりも、もっとラフな感じで木目を強調したいので、
型枠に用いる杉板の浮造りを深くしてもらい、板と板との継ぎ目もあえてサネ無しに。
木口を見ますと表面が平らでなく凹凸があることがよくわかります。
この木目や継ぎ目が、版画のように写し取られます。
コンクリートの無機質でシャープな感じも含みつつ、木の表情や手造り感で柔らかな味も併せ持つ塀ができそうで
出来上がりが楽しみです。
2020.03.12 栗山祐子