上部へ視線が抜けることで開放感が得られ、上下階で家族の気配が感じられる吹抜は魅力的です。
けれども連続した空間が広がるということで、冷暖房効率も気になります。
そこで、吹抜に大きな室内窓を設けて開放感を確保しつつ、空気の流れはカットしています。
室内窓というよりも、手摺の上に間仕切りを設けるというほうが適切かもしれません。
春や秋など気候の良い時期に窓を開け放てば、上下階の空気の流れも生まれます。
吹抜の勾配天井は、高さを抑えて一番高いところが2階建具の上と揃っています。
2階のフラットな天井と揃えた場合と比べると、気積がかなり小さくなります。
リビングを見下ろすとこんな感じです。
見る角度が変わるとやっぱり楽しいです。
吹抜の楽しさや快適性を確保しながら省エネにも気を配って暮らせる計画です。
2020.02.20 栗山祐子