客間や寝室などとして様々なシーンで便利に利用できる「蒲郡本町の家」の和室。
こちらは現在、お子様のアトリエとしています。
床を畳にするだけでもカジュアルな和室になり、障子や床の間、長押、欄間といった
和室ならではの部分をどの程度取り入れるかで和室らしさが決まってきます。
一見しますとカジュアルな和室ですが、実は壁の中に障子が隠れています。
こちらの障子は開けると視界から消えます。
壁の中へ引き分けることで、障子の上部にある鴨居が壁から無くなりすっきりした印象になっています。
障子を隠す壁厚分の部屋の広さを少し譲ってもらって、障子を開けたカジュアルな和室と障子を閉めたしっとりした和室、ふたつの雰囲気の違いを楽しめる計画です。
壁の内側へ引き分けるとすると、ガラス窓の両脇に障子が常に見えますので、和室らしい落ち着きが増します。
好みの範囲でどちらでも正解です。
2020.02.06 栗山祐子