住まいの外観の印象を左右するものには、屋根の形状や建物の形、大きなところでは窓や外壁の素材と色、
その他に樋や24時間換気の屋外フード、手摺や外壁足元の水切り板金など様々あります。
こちらの店舗併用住宅では、店舗正面と住宅正面とで外壁の素材と色とを変え、それぞれ異なる表情としています。
外壁の張分け計画は、平面計画時から並行して行います。
同じ外壁面で張分けると不自然さが生じてしまいますので、平面の凹凸と外壁の張分けを対応させながら計画を練ります。
上下で素材を変えたい場合も同様です。
どうしても同じ面で上下異なる材を用いたい時には、庇や屋根などで境界を設けます。
屋根をフラットとすれば水の流れ方向がある程度自在になりますので、樋が正面に現れるのを避けられます。
植栽や塀は建物と離れてはいますが、外構計画も住まいの外観を考えるときに重視したい要素の一つです。
アプローチ計画にも絡みますし、建物の一部と捉えたいものです。
2020.01.09 栗山祐子