リビングとダイニングの距離感は、暮らしかたによって丁度よい塩梅があります。
こちらでは空間を分けられるように天井までの引戸を設けています。
客間とリビングとを兼用していますので、ちょっとかしこまったお客様がある時には引き戸が活躍します。
かしこまったお客様でなくても、小学生くらいのお子様の友達が遊びに来る時には仕切って夕食準備を進めたり。
時間をずらした食事の際にも来客時には扉があるほうが視線が気になりません。
食事やキッチン仕事の時など、ダイニング側に人が集まる時には戸で仕切れば冷暖房の効率も上がります。
普段は開け放して広々開放的にも使用してもらえる引戸。
引戸を目立たせないために上下の枠は天井や床の色目に近いものとし、扉を直接壁にぶつける納めです。
シーンに合わせて上手に活用して、丁度良く暮らしていただけるものと考えています。
2019.10.03 栗山祐子