リビングとキッチン、リビングとダイニングの距離感は暮らしに大きく影響を与えます。
キッチンの配置で、スペース的に最も効率が良いのは壁付けキッチンです。
昔ながらのお台所といった感じで、キッチンの背中側にダイニングテ―ブルを置く形です。
キッチン家電置き場や収納を補強しないと物があふれてしまいますので、コンロの向かいを家電・収納スペースとしています。
ダイニングとリビングとの間の3本柱はLDK空間の木質感を高めるほか、目隠しの役割も担っています。
リビング側に立つと、キッチンの見え方が柱の有無で違ってきます。
壁のように完全に閉じず、視線は抜けながらキッチンを柱が程よく隠しています。
ダイニング側から見ると、食事スペースとくつろぎスペースの区切られ感が柱によって生まれます。
キッチンを考えながらも少し離れた位置に立って見ることで、LDKが変わってきます。
程よく区切られた空間は使いやすさや安心感にも繋がると考えています。
2019.09.12 栗山祐子