こちらの本棚は、家具でありながら、階段とリビングとの間仕切り壁を兼用しています。
壁の厚みは一般的に150mmほど。その分リビングが広くなりますし、何よりすっきりします。
壁と家具との隙間が掃除しにくいなんてことにもなりません。
構造的に必要な耐力壁でなければ、なくせる壁として図面を歩き回ってみると
出来上がる空間が少し違ってくるように感じます。
ニッチのように壁厚を利用するのも一つの方法ですが、潔く家具に置き換えますと、より用途が
広がり使いやすくもなり、空間としてもよりシャープに仕上がります。
2019.09.05 栗山祐子