バリアフリーが一般的になってから、床の段差は少なくなりました。
床がフラットですとお年寄りや小さなお子様でも転倒しにくく安全ですし、埃もたまりにくい上、ロボット掃除機も活躍しやすく掃除も楽です。
それでも、あえてお勧めしたくなる段差があります。
腰掛けられる高さの段差、です。
こちらは、家具のように仕上げてあるものの、ウッドデッキ前の部分の床を通常の床から1段上げています。
天板が扉のように開閉でき、収納スペースになっています。
ベンチのように座るのはもちろん、床に座る時には背もたれのようにもなり、
ちょっとした囲まれ感も生まれます。
ウッドデッキとの境界に位置するので、ウッドデッキに出ようとする時には控えの間の役割も担っています。
こちらは、和室を1段上げています。
和室の床部分は引出状の収納スペースになっています。
和室に埃が入りにくいため、小さなお子様のお昼寝スペースや来客の寝室としても重宝します。
段差によって視線の高さが変わることで、同じ空間でも日常の景色が変わり、
空間の味わいが増すこともメリットの一つです。
段差を生かせば、楽しく便利な場が増えると考えています。
2019.04.04 栗山祐子