隣地の建物が迫っていますと、窓の位置によってはお隣さんと意図せずとも
視線がぶつかってしまうことがあります。
こちらは、思い切って天井を高くして窓も高い位置に設けています。
窓を上げたことによってできた壁面は、視線を遮るだけでなく、家具に仕込んだ上向き照明の
あかりが伸びる反射板的な役割も果たしています。
写真左手にある通常の高さの窓の外部は中庭です。
周囲からの視線を気にすることなく、高い窓から見える空と、腰窓から見える中庭から
外部の気配を感じられますので窮屈な感じはなく、空間も心持ちも のびのびリラックス。
正面の扉はリビングからもキッチンからも続く収納スペースで、天井を通常より下げて
その上にロフトを設けています。
収納は脚立不要で使いやすい高さで使えますし、ロフトから外部を眺めても、リビングを見下ろしても
楽しい空間になっています。
2019.03.28 栗山祐子