リビングの窓は南向きで大きくするのが一般的ですが、こちらのリビングの窓は高さを低く抑えています。
周囲からの視線・周囲への視線を遮り、自然と庭に視線が集まるプライベート感の増す計画です。
絞った陽光がリビングを落ち着いた空間に仕上げてくれています。
窓の高さを抑えた分の明るさを補うよう 吹抜越しに2階から取り込んだ陽光が柔らかく降り注ぎます。
実はこの敷地は、南側隣地に2階建の建物が迫っています。
1階リビングに冬の陽光を望むと隣地外壁までの距離は6m程欲しくなります。
三角形に近い敷地条件からそれは現実的ではないと判断し、2階に大きな窓を設けて光を建物内に取り込み、
その光をリビングへ落としています。
敷地形状を生かしつつ、直接的でなくともリビングに自然光を取り込んで気持ちの良い空間に仕上がっています。
2019.02.21 栗山祐子