広く感じられるリビング

2018-09-13 · 家づくり考・建築メモ

多くの時間を過ごすリビングは快適で便利であってほしいものです。

東郷の家(新城)リビング

こちらのリビングスペースは12帖程。
そこにダイニング3.5帖と4帖のキッチン、キッチン奥に1.5帖のパントリーが続きます。

充分に広いですが、より広く感じられるよう、不要な壁はできるだけなくします。
ダイニングやキッチンとの間の壁も、南の屋外も。天井にも変化を付けます。
視線があちらこちらに抜けるようにすることで実際のスペース以上の広がりを感じられます。

ソファ等の家具を置いた後の余白のスペースも大切です。
真っ直ぐ通り抜けるだけなら50㎝もあれば用は足りますが、それではとても窮屈な印象になってしまいます。
最低でも75㎝、できるならもう少し余裕を加えた余白を確保しますと、ゆったりとした空間に感じられます。

同じ空間でしたら、家具は背が低くコンパクトなほうが居住空間は広く快適に感じやすくなります。

腰掛けられる高さの収納を庭側にウッドデッキ高さと揃えて設け、リビングをすっきり片づけやすくしながら
リビングと屋外との繋がりを視覚的にも実質的にも強めています。

必要以上に広いスペースを求めるより、こういった工夫で快適で豊かな空間を感じていただきたいです。

 

2017.09.13 栗山祐子

 

「東郷の家(新城市)」竣工写真と作品の紹介をしています。
https://www.dikta.jp/work-detail.html?id=69



 

 

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