最近は藤井七段ブームの影響ですっかり将棋にはまっています。
もっぱらネット中継を見るだけなのですが、棋士が情勢や今後の展開を解説してくれるので、
小学生の頃に友達と指した程度の私でも十分楽しむことが出来るのです。
基本的に棋士はみな頭が良く、個性的ですので、解説に登場する全ての棋士に魅力を感じ、
好きになってしまいます。
棋士になるためには、奨励会という養成機関で、熾烈な競争を勝ち抜いたほんの僅かな選ばれし者だけが
プロとしてデビューできる過酷な世界です。
棋士が弟子を受け入れたとして、その弟子がプロの棋士としてデビューできないことが多く、
弟子自身が精進を重ねてクリアしなければならない類の話ではありますが、受け入れる側の師匠としても相当の覚悟が必要です。
そういった師匠と弟子の関係を綴った「師弟」には、6組12人の師弟関係にスポットを当てた物語。
どの棋士も好きな棋士でしたので一気に読んでしまいました。
中でも深浦康市九段と佐々木大地四段の師弟関係にぐっとくるものがありました。
二人の師弟愛は将棋中継を見てて感じていましたが、事情を知るとさらに好きになってしまいますね。