このごろではLDKをひとまとまりの空間で一体的に計画するのが一般的です。
食事を作ったり、食べたり、座ったり といった 人が実際に行動するのに必要な空間と、
そのためのキッチン設備やテーブルセットなどの家具を置く場所、それにプラスして
奥の席に向かうための通り抜けや広がり感のための空間で室が構成されています。
このうち、後者の通り抜けや広がり感の空間をそれぞれL,D,Kに設けると、どんどん広さが必要になるので
それらを兼ねながらも広く感じられるLDKが好まれるのも頷けます。
こちらは二世帯住宅の子世帯リビングです。
キッチンは ないと困りますが、普段は親世帯のキッチンを使用し、使う時だけ目に触れる計画です。
同じ空間でも、自分のしたいことによって建具の開閉で空間のしつらえを変えて使い分けると
空間も時間も有効に気持ちよく使えそうです。
2018.08.02 栗山祐子