名古屋市内で計画している2世帯住宅の模型です。
■ 第一案
プランの中心に 「中庭」 を挿入することで、どの部屋からも中庭の景色、光、風の
恩恵を受けられるプランを提案。
このプランを息子さん夫婦には大変に気に入っていただいたのですが、
「わざわざ中庭を取るのはもったいないのでは・・・」
と、お母様にとっては不満の残るプランでした。
■ 第二案
そこで第二案として、お母様の要望に沿ったプランをまとめます。
お母様にとって満足の行くプランでしたが、息子さん夫婦にとってファーストプランの魅力が
忘れられないということで、第三の道を模索することになります。
■ 第三案(お母様、息子さん夫婦ともども納得のプランニング)
息子さん夫婦の意見とお母様の案の希望、全てを叶えるプランニングをまとめます。
駐車場部分の上部にオーバーハングする案で、役所との協議や、構造設計に難航しますが、
なんとか計画をまとめる目途を付けます。
面積が増大したことと、構造的に相当無理をすることで、予算内に納めることが難しいことから
再びプランの練り直し。
■ 第四案(コストコントロールを行い、実現可能なプランへ)
合理化出切る部屋は兼用したり、省略するなどして、プランニングを練り直します。
断面計画や、雨仕舞いを簡略化すること、仕様を変更するなどして、
予算内に収まるプランニングに修正します。
設計開始から1年4ヶ月。
紆余曲折はありましたが、お父様世帯、息子さん世帯ともに納得のプランにまとまり
現在、工務店に見積もりしていただいているところです。
見積もりが予算内に納まれば、いよいよ着工の運びとなります。