豊川市の「野口の家」は上棟を待つばかり。
現場の片隅でみかけた小さな花に心奪われます。
野原で名前も分からない可憐な花を見つけるたびに
松山の建築家・村松正恒さんの言葉を口ずさんでしまいます。
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山深く人知れず咲く、名はなけれど清楚な花一輪、
立ち去りがたい、
簡素で自然で静寂で、望めるものなら香気と
身と心にしみとおる翳りと凛乎たる気品が漂うような、
そんな建築が創れたらとの思い
ことさらに飾る 化ける 人目を引く
浅ましき事と思いおります。
前に向かって進むとも 上を向いて歩くまい
足元を見つめよう
物の道理 真実をわきまえよう
村松正恒
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私もそんな建築をつくりたいと思っています。
↓ 村松さんについてはJIAのサイトで詳しく紹介されています
http://www.jia.or.jp/topics/planning/20centry/9902.htm
2012.10.21 ディクタ建築事務所 原田久