老津の家/豊橋のリビングの大開口は木製サッシです。
木にしか出せない見た目の質感や温かみ、また手触りが優しい木製サッシ。
美しくて良いのですが、メンテナンス面や価格などを含めて考えると、
「木製サッシをお勧めします!」と言い切れるケースは多くはありません。
こちらでは、ありがたいことにクライアントさまのほうから木製サッシのご希望があり、
深く低い屋根がかかる部分でしたので、採用に至りました。
やはり、雨がガンガンかかる部分では、開閉の問題はなくとも、次第に劣化していくことが
容易に想像できますし、永く住まわれる中で実際にメンテナンスをするのはクライアントさま
ご家族なので、こちらから提案するのはちょっと勇気がいるのです。
屋外側から網戸・網戸・サッシ・サッシの溝が走ったヒノキ枠が取り付けられていました。
さらに、室内側には障子も走ります。
窓からの景色とともに、こちらのお住まいの魅力のひとつになります。
2012.10.10 ディクタ建築事務所 栗山祐子