家具工事と建具工事と

2013-01-16 · 【豊橋・老津の家】

老津の家/豊橋では大工さんの作る家具に合わせた建具の打ち合わせに入りました。



家具工事は、工場で製作する場合(家具工事)と、現場で大工さんが箱を作り、扉を建具屋さんが
作る場合(大工工事+建具工事)とがあります。

一枚に見える板も、家具工事では、芯材・表面材・仕上げ材・下地材などで構成されるのに対し、
大工工事では積層かそうでないかの違いはあるものの、本物の(中味の詰まった)板を用いるので
見た目に繊細さや軽さを求める場合には家具工事、木の表情や力強さ、どっしりとした重厚感を
求める場合には現場製作となります。
白などで色をつけたとしても、人の感覚は面白いもので受ける印象は違ってきます。

引き出しの多い形状であったり、複雑で高い精度を求められる場合には家具工事でないとかない
ませんので、現場製作とする場合には、引き出しとしたい部分をカウンター+かごとするなど、
使い方での工夫が求められる場合もあります。

現場製作では、箱と扉との素材が異なる部分も出てきます。
また、木の個体差ではなく、大工工事と家具工事とで同じ呼び名でも、表情の違う樹種(ラワン
など)もあるので、箱と扉を近い表情のものとするのか、思い切って違う表情にするのか、、、
ひとつひとつ確認していきます。


2013.1.16 ディクタ建築事務所 栗山祐子

 

「老津の家(豊橋市)」竣工写真と作品の紹介をしています。
https://www.dikta.jp/work-detail.html?id=43


   

 

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