「北設の家」の外壁は“白州そとん壁”を採用しています。
掻き落としの質感が優れていること、大きな面を目地なしで仕上げたいこと、ヘアークラックが目立たないこと、将来クラックが入ったとしても見栄えよく補修が可能なことなどが採用にいたった理由です。
専用の防水下地の上に、波型のラスを細かいピッチで固定していきます。
波型のラス。下地モルタルを波の頂部に合わせれば厚みが確保できる優れもの。
クラック防止のために、ファイバーネットを下地モルタルに練り込みます。
下塗りは1週間ほど乾かして上塗りのそとん壁を仕上げます。仕上げサンプルを置いて全体の色をイメージします。
そして一週間後 ↓
そとん壁掻き落とし仕上げのやさしい風合いの外壁があらわれました。
足元には掻き落とされたそとん壁のシラスが。文字通り、表面を櫛で掻いて塗った素材を落としていきます ⇒ ☆
中庭まわりの外壁は昨日仕上げしたばかり。まだ水分を含んでいてグレイッシュな外観。乾くと白色の明るい外観になります。
あと10日ほどで足場を解体。気品のある姿があらわれます。
2013.07.29 ディクタ建築事務所 原田久