対面キッチンで出入り口がひとつの場合、冷蔵庫の配置計画にはちょっと注意します。
調理中にお子さんやパートナーが後ろを通ることがないよう、また 冷蔵庫から食材を出す→洗う→切る…というような調理の流れからすると上の図のように キッチン出入り口付近に冷蔵庫を置くことになります。
食器棚やバックカウンターより冷蔵庫がのほうが奥行きがあるので、ここだけ通路幅が狭くなります。
システムキッチンの奥行きは650ミリが主流。600ミリ、750ミリのものもあるので大きなものを選ぶ場合には 注意します。
本当に気をつけたいのは冷蔵庫の設置スペース。
各メーカーさんから据付必要奥行寸法が示されています。
多くは壁から5ミリという基準ですが、そこを信じて壁際ぎりぎりに設置すると扉が開けられない、 なんてことになります。
この寸法は放熱に必要なスペースと考えた方が良さそうです。
冷蔵庫の扉を全開することはあまりないかもしれませんが、日常使いではせめて90度は開けたい、 トレイを外して洗う時にはもう少し開けたいと考えると、必要な幅はどんどんひろがります。
取説を読み進めていくと、90度開くためには35ミリなどそれぞれ基準が示してありますので、 こちらの寸法を最低限と考えて更に使いやすいように余裕を見込む必要があります。
冷蔵庫の両側面に壁を設ける場合や、扉に丸みのないシャープなデザインの冷蔵庫の場合には特に注意が必要です。