インテリアのデザインを考える時、エアコンのレイアウトはとても気になるところ。
ルーバーで隠蔽したいことろですが、ルーバー内部で空気が循環してしまい、誤検知によりエアコンが機能しないことがあるので注意が必要です。私は2度ほど失敗したことがあり、自腹で改修させていただきました。以来、慎重になっています..
写真のように下がオープンなら心配は要りません。
天井面にガツンと大きなエアコンを設置すれば簡単です。しかし美しい天井にこだわりたかったものですから、奥の垂れ壁部分に仕込むことにしました。エアコンの効きが悪くなるのではとの懸念があり、その場合の補助としてにサーキュレーター用のコンセントを用意してあります。
壁の中に隠蔽しようとする場合、ルーバーのピッチに注意することと、吹き出し部分の寸法にゆとりを持たせることが大切です。
次は茶室に設置したエアコンの事例。
吹き出しを取り外し可能なガラリとし、リターンを天井面に設けました。 客目線で最も目立たないところとして躙口を入った天井部分を選択。茶事でここを見上げることは、まず無いでしょう。
リターン部分は天井のよしずを間引いて空気を取り入れます。 私自身上手くいったと悦に入っているのですが・・・大工さんは泣いていましたね..(^^;)
座敷にエアコンを設けずに、縁側にこっそりと設けた事例。 効率はよくありませんが、エアコンを使う頻度が少ない部屋なのでデザインを優先させてもらいました。
キッチン収納家具の一部をエアコンスペースとした事例。
最近はエアコンのデザインもスッキリ&シンプルになってますので、そのままつけても違和感がなくなりました。 変に隠しておかしなことになるくらいなら潔く露出することの方が多いです。お金もかからないですし。
そうは言っても出来るだけ目立たない位置に設置したいもの。 特に、照明器具との兼ね合いは重要です。
間接照明の美しい光をエアコンのシルエットが遮るようなことがないように 平面計画の早い時期にエアコンの位置を考えておく必要があります。