ライティング・デザイン (ダウンライト編)

2014-09-15 · 設計のこと

先日の打合せで照明の話になりましたので、照明の設計について私の考え方を整理してみます。

照明はデザイン上の重要な要素です。「見せる」のか「見せたくない」のか、設計の方針を定めます。 今回は「見せたくない」時の代表・ダウンライトについてお話します。

ダウンライト(DL)を採用するその意図は、器具を目立たせたくないということです。 照度を確保しながら、視覚的ノイズを抑えることが設計のポイントとなります。

豊橋住吉の家(豊橋)照明事例

[竣工事例1:豊橋市・住吉の家 LDK] 直線上に等間隔に配置した事例です。

御津広石の家(豊川)照明事例

[竣工事例2:豊川市・御津広石の家 リビング] 部屋全体にリズムよく散りばめた事例です。

いろはの家(名古屋)玄関間接照明事例

[竣工事例3:名古屋市・いろはの家 玄関] 間接照明のみで、天井面に照明器具を設けなかった事例です。

いろはの家(名古屋)リビング間接照明事例

[竣工事例4:名古屋市・いろはの家 リビング] 天井面に照明器具を設けなかった事例です。 家具からの間接照明と壁からのスポットで照度をまかない、ペンダントがなくても成立する照明計画です。

古宿の家(豊川)照明事例

[竣工事例5:豊川市・古宿の家 リビング] DLの間隔を狭めて、一つのグループとしてレイアウトした事例です。

ミネ美容室(新城)店舗照明事例

[竣工事例6:新城市・ミネ美容室 店舗] 4個のDLを一つのグループとしてレイアウトした事例です。 作業スペースと他では灯りの質を使い分けています(昼光色と蛍光色)

いろはの家(名古屋)照明事例

[竣工事例7:名古屋市・いろはの家 リビング] 同じ空間でも用途の異なるスペースなら、それぞれのリズムで配置しても違和感がないという事例です。

いろはの家(名古屋)照明事例

[竣工事例8:名古屋市・いろはの家 廊下] DLをあえて寄せてみた事例。玄関ホールとの空間のつながりを考慮したレイアウト。 センターに据えることで返ってずれて見えることがあります。中心設定の難しい時はセンターから外すと違和感がなくなります。

御津広石の家(豊川)寝室照明事例

[竣工事例9:豊川市・御津広石の家 寝室] 天井面に対して均等ではなく、窓に対して均等にレイアウトした事例。 DLが壁面に接近した場合は、天井面だけでなく壁面へのシルエットを検討する必要があります。

北設の家(北設楽郡)照明レイアウト検討

現場が始まると↑みたいな感じで 梁の寸法、位置を確認しながら美しく見える配置を考えて現場へ伝えます。

例えば、天井を高くしようと、大梁ギリギリまで天井を確保した場合、 梁下に照明器具を設けることは出来ません。 大きな梁は部屋の真ん中にあることが多く、照明器具をずらしても良いものかどうかの判断は、 家具のレイアウトを含めて考えます。

ダウンライトは、シンプルであるが故に検討することが多く、 また工夫の余地のある照明なのです。

 

  この記事を書いた人 

  原田 久( 建築家 / 一級建築士 )

有限会社 ディクタ建築事務所 代表取締役

愛知県北設楽郡設楽町出身
豊田工業高等専門学校建築学科卒業後、大阪の建築家・出江寛氏に師事。
出江事務所退社後、ハウスメーカー、ゼネコンを経て1998年設計事務所開設。
豊橋・豊川・蒲郡・新城等の愛知県三河地域で、住宅専門の設計事務所として
クライアントと一緒に楽しく丁寧な家づくりをしています。

1998~2004 豊田高専建築学科 非常勤講師
1998~2001 利幸学園 中部ビジネスデザインカレジ インテリア科 非常勤講師

ブログ(プロジェクト進行状況の紹介)  https://www.dikta.jp/blog/
コラム(家づくり全般について)     https://www.dikta.jp/column.html 

豊川市, 愛知県, JPのHouzz登録専門家原田久クライアント様から、家づくりSNS「HOUZZ」にレビューを頂いてます。
よろしければ、こちらのサイトも併せてご覧ください。

 

豊橋、豊川、蒲郡、岡崎、豊田、設計事務所と創る注文住宅|有限会社 ディクタ建築事務所

有限会社 ディクタ建築事務所 / Dikta architects office

pageup