設楽町の 北設の家 竣工しました。
約25年ほど前、出江寛先生の「北摂の家」に憧れて、「自分もそのような設計が出来るようになりたい」と思い、出江先生の門を叩きます。
その後、地元に戻って独立するわけですが、出江先生に教えていただいたデザイン手法を用いる機会は多くはありませんでした。
「北設の家」の設計にあたり、クライアントさまの意向をおたずねすると、どうやら出江風の和モダンがお好みとのこと。長年温めていた想いを、故郷の北設の地で叶えることが出来ました。
出江先生の下を離れて18年の歳月が経っています。出江風のデザインにDikta好みが加わって「北設の家」は完成しました。
アプローチの色モルタルは現代的に表現することで、他にはない存在感を出してみました。
6寸勾配に切妻屋根の出江風デザイン。軒の深さはDikta好み。
柱の足元まわりはスッキリした納まりに。柱が腐らないように床から10mmほど浮かしてあります。
玄関を入ると正面に中庭の景色が広がります。広めの土間に椅子とテーブルを置いて、簡単な応接はここですますことが出来ます。
リビングルーム入り口。6本の列柱のうち2本は、2階の荷重を支える重要な柱です。
リビングルームから中庭の眺め。
キッチンからリビングと中庭の眺め。
キッチンは左右両方向からぐるりとリビングにも背後のサニタリーにも回ることが出来ます。
キッチン背後の水周り、物干しテラス、勝手口等へ通じる通路。ぐるりと周回できる使い勝手のいいプランです。
洗面脱衣室と浴室。評判の良いpiaraの洗面ボールを単体で仕入れて造り付けカウンターに設置。
お祖父様の部屋は玄関から一番近い場所に。ここからも中庭を眺めることができます。掘りごたつは敢えてフローリングと色目を変えて、お祖父さまに認識しやすいようにしました。
お祖父様の部屋の前の廊下。廊下突き当りがトイレです。
集会場となる和室に近くに位置にトイレを配置。将来車椅子対応できる大きさを確保しています。洗面ボールは大きなものを選んでいます。
2013.09.30 原田久